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決算斜め読み:遠隔診療のTeladoc Health $TDOC 1Q-2020(カンファレンスコールについて補足追加)

今回は米国を中心に世界各国へ遠隔診療(Telehealth)を提供するTeladoc Healthについて書きます。


●決算
・決算は売上○、EPS×
・ガイダンスの売上は良かった
・コロナ特需


●決算数字
1Q
・売上:180.8M (YoY+41% / コンセンサス:178.0M / 会社予想:170.5M)
・EPS:-0.4 (コンセンサス:-0.36 / 会社予想:-0.36)
→売上○、EPS×


●ガイダンス

2Qガイダンス
・売上:220.0M (YoY+59% / コンセンサス:182.3M)
・EPS:-0.26 (コンセンサス:-0.3)
→売上◎、EPS○

通期ガイダンス
・売上:812.5M (YoY+47% / コンセンサス:754.64M / 当初会社予想:702.5M)
・EPS:-1.20 (コンセンサス:-1.11 / 当初会社予想:-1.13)
→売上◎、EPS×

しかし、これらのガイダンスは
・コロナ起因の医療費の補助金
・失業者の増加
・コロナ第二波
によって大きく影響を受けるとしており、正直なところ正確性の担保は難しいようです。

ただ、皮膚科や精神科のようなコロナと直接影響がないような科目での利用も増えており、
ベースライン自体がしっかりと強くなっている、特需だけではないという自信を見せています。


ちなみに大きくは保険会社、大企業の福利厚生、そしてD2Cで提供されているようです。
おそらくは保険会社、福利厚生の場合はユーザと費用折半なのだと思われます。
保険会社は医療費の負担を減らすために、福利厚生の場合は従業員の健康維持という名目になるでしょう。





●その他
売上成長の内訳を見るとVisit Fee、つまり受診者数が増えたことが示唆されています。
さらにVisit Feeの中身をみると、有料会員でないユーザの受診が増えているようです。
コロナの影響で病院に行きづらい、待ち時間が長いという状況に対する一時的なニーズでしょうか。

売上
・Subscription Access Fees Revenue:137.1M (+29%)
・Visit Fee Revenue:43.7M (+93%)
 ・US Paid Visits:30.9M (+69%)
 ・US Visit Fee Only:12.6M (+205%)
 ・International Paid Visits:0.3M (+5%)


有料会員数、無料会員数はともに伸びていますが、前年と比べて高いというわけではありません。

会員数
・Total US Paid Membership:43.0M (+60.8%)
・Total US Visit Fee Only Access:19.2M (+88.7%)


そうなると、要は利用率であるとか受診回数が増えたということですね。
2019のTotal VisitsはYoY+44%でしたから、今回の+92%というのは驚きの数字なのです。

受診数
・Total Visits:2,045K (+92%)
 ・Total Visits from US Paid Membership:1.386K (+93%)
 ・US Visit Fee Only:227K (+227%)
 ・International Visits:432K (+53%)

・Utilization:13.36% (+237pt)


●決算カンファレンスコールからの補足
・コロナの影響もあって遠隔医療の需要は急増した
・今まで利用が少なかった若年層、18歳〜30歳男性の利用が増加
・コロナに起因した恐怖、孤立、孤独感からメンタルヘルスサービスBetterHelpの需要が急増
・通常診療だけでなく、皮膚科や精神科のような科目でも利用者が力強く伸びており、コロナに直接関係ない分野でも浸透している
・医療従事者側も遠隔医療の採用を急ピッチで進めている、今まで積極的でなかった従事者も取り入れるようになった
・コロナの影響でガイダンスがどう変化するかは正直なところ読めない
・低所得者向けの医療費負担免除が失効することで成長は年後半に向けて緩やかになるはず
・失業者の増加が利用の低減につながる可能性があり、ガイダンスに含んだ
・一方で秋にコロナの第二波が発生すると例年より伸びる可能性があるがガイダンスには含めていない
・そのため、いったんは過去よりもややベースラインをあげた形でガイダンスを出した
・今後は遠隔と病院での治療が融合、シームレスになっていくと考えている


●株価

株価は年初来で2倍、PSRは今期の新ガイダンスに対して15倍程度となっています。

今回高まったUtilizationが一過性のものなのか、今後も遠隔診療を使うことが当たり前になっていくのか転換点であり、
業績を一気に伸ばす千載一遇のチャンスというわけですね。

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